元気で長生きの秘訣”けんしん”で自分の体を知る

我が国の平均寿命は、生活環境の改善や医療技術の発達などにより、伸び続けています。生涯のなかで、健康で明るく元気に生活し、心ゆたかで満足できる期間を表す「健康寿命」の延伸が望まれます。
健康の維持・増進には、適切な食生活や運動習慣、十分な休養、こころの健康に加え、疾患の早期発見や必要な治療を受けることが重要です。
自分の身体の状態を客観的に知ることができる手段が「けんしん」です。今回は健康寿命とけんしんに関する情報をお届けします。
いつまでも健康で心ゆたかに「本市の平均寿命と健康寿命」
平均寿命は「0歳児があと何年生きられるか」という指標であり、健康寿命は「健康上の問題で日常生活を制限されずに生活できる期間」を指します。
健康寿命は、平均寿命から要介護期間を除いた期間(平均自立期間)で算出しています。
2023年度時点で、本市の平均寿命(平均余命)は、男性が83. 4 歳、女性が89.1 歳、平均自立期間は、男性が81. 8 歳、女性が85. 7 歳と、いずれも国や道を上まわっています。
この差が小さいほど、健康に過ごせる期間が長くなり、医療費や社会保障費の負担軽減にもつながります。

一方、本市の死因別死亡者数をみると、1位は「悪性新生物」いわゆる『がん』で、2位が「心疾患」、3位が「老衰」となっています。
特にがんは、全体の4分の1を占めています。生活習慣に気をつけることでリスクを減らせますが、がんを防ぎきることはできません。がん検診を受けることで早期に発見し、適切な治療を受けることが重要です。
がんに限らず、多くの疾患もけんしんや検査によって身体で起きていることが分かり、疾患の発症や重症化を予防できます。

健康長寿推進計画の評価・市民アンケートの結果からみる課題
市は、2015年3月に「士別市健康長寿推進計画(第1期)」を策定し、健康づくりに関するさまざま取り組みをすすめてきました。
目標の達成状況や市民アンケート調査の結果から課題を整理し、新たな目標設定や課題解決に向けた対策を盛り込み、2024年度から第2期計画をスタートしています。整理されている課題は次のとおりです。
課題1 がん検診の受診率が低い

胃・肺・大腸がん検診を受けたことがない方が多くなっています。特に初めてがん検診の対象年齢となる30歳代は、ほとんどが受診していません。女性の検診では、特に子宮頸がん検診で20 ~30歳代の検診未受診者が多くなっています。
子宮頸がんのように、20 ~30 歳代から罹患率が増え始めるがんもあることから、若いうちから検診を受診し、定期的な受診を習慣化することが必要です。
また、特に発症しやすい年齢に入る50歳代の受診者は、男女ともに少ない状況です。
がんに罹患する人の約3分の1は「働く世代」といわれています。いまの生活を守るためにも、検診を受けていち早く発見・治療することが必要となります。
課題2 メタボ該当者・予備群の増加

メタボリックシンドローム該当者・予備群の増加の背景として、若年世代からの男性の肥満が増加していることがあります。
本市は、30歳代以降の男性のうち約4割が肥満という状況であり、国の状況を上回っています。
肥満になると、高血圧や糖尿病、脂質異常症などになり、やがては脳血管疾患・虚血性心疾患・腎症などの重大な病気を引き起こしてしまうことが予想されます。
病気の発症・重症化を予防するには、自身の身体で起きている変化を知ることが重要であり、年1回の健診受診が必要となります。
市の健康長寿推進計画を読んでみよう
上記の健康課題はほんの一部で、計画内では取り組むべきほかの課題も載せています。
健康長寿推進計画の全文は、市に掲載していますので、興味のある方は下記からご確認ください。
意外と分かっていない?自分のからだをよく知ろう
身体の中は目に見えないため、自分では健康だと思っても「けんしん」を受けなければわからないことが多くあります。
また、自分の身体にあった食事や運動の見直しなど、早めに対応することが病気の予防や重症化予防につながります。
健康な身体をめざすために、まずは自分の身体の状態を知りましょう。
健康状態を知る「健診」

健診は「健康状態を調べること」で、身長や体重、血圧、尿検査、血液検査などを行います。
「市国保の特定健診」「後期高齢者健診」「若年者健診」「勤め先の健康診断」などがこれにあたります。
生活習慣病は「無症状」に重症化します。身体の変化や悪化の兆候に早めに気づくことが大切です。年に1回は健診を受診し、自分の健康状態を知りましょう。
病気を知る「検診」
検診は「特定の病気の有無を調べること」で、胃・肺・大腸がん、子宮頸がん、乳がんなどのがん検診、骨粗しょう症検診、歯周病検診などがあります。
これらの病気は、初期は自覚症状が少なく、進行すると生活に大きな影響をおよぼすことから、定期的に検診を受けて、早期発見・早期治療が大切です。
「元気なうちは不要」ではなく『元気な時こそ』検診を受診しましょう。
体育館でできる2つの「測定」
SECA体組成計
けんしんの結果次第で、多くの人は自分の体質や体重を改善しようと行動に移しますが、自分に最適な改善の方向性や運動量などを知るには、総合体育館公営ジムで実施している「VO2測定」「体組成測定」が効果的です。
VO2測定は、全身持久力を高める適切な運動量と運動強度を測るもので、自分に合った改善方法が分かるため、健康な体づくりに高い効果を発揮します。
体組成測定は、市販の体重計でも測定できるものはありますが、体育館の体組成計は医療機器メーカー「SECA」製であり、体内の水分や細胞の解析のほか、骨格筋量、内臓脂肪量、体脂肪量などが正確に測定できます。
どちらの測定も自分の体を知ったうえで何をするかを考えるための情報になります。
新項目!低線量CTがん検診はじめました

従来の胸部レントゲン検査では発見が難しい、小さな病変を発見できる新しい検査を開始しました。
50~74 歳の方が対象で、重喫煙者(1日の喫煙本数×喫煙年数=600以上)の方におすすめです!
(定員20人、先着順)
くわしくは下記ページをご確認ください。
保健師・管理栄養士に相談してみよう
保健福祉センターでは、生活習慣病の発症や重症化を予防するため、地区担当の保健師や管理栄養士が健診後の相談や生活の振り返りを行っています。
たとえば高血圧の診断が出た方のうち、地区担当保健師・管理栄養士の相談を受けた方の半数以上が改善に向かうなど、市民の健康づくりに大きく影響しています。
本市は特にメタボリックシンドローム該当者が多いため、気になる方は一度相談してみましょう。
士別市民の健康状態は?
メタボリックシンドロームとは、腹囲(お腹回りの長さ)に加え、血糖・血圧・脂質のうち2項目以上の数値が一定ラインを超えている方のことをいいます。
メタボリックシンドローム自体、特定の症状が出る病気というわけではありませんが、生活習慣病をはじめとしたさまざまな病気につながる温床となります。
本市においては、30歳代以降の男性の約4割が肥満という調査結果が出ており、道と比較してもメタボリックシンドロームに該当する方が多くなっています。
また、血糖・血圧・脂質の調査では、血圧と脂質は道より低いものの、血糖値は道より高くなっています。

健診後の相談をキッカケにしよう
現在、年間で約1, 000 件の相談が寄せられており、うち半数以上が「生活習慣病関連」の相談です。
相談による改善効果も高く、2023年に健診を受け、血圧が160/100 を超えていた方のうち、地区担当保健師・管理栄養士に相談した方の半数以上が翌年には血圧の値が改善しました。
また、相談した方の多くが治療を開始したり、そのまま治療を継続しているという結果も出ています。
自分の健康状態を客観的に確認し、重症化を予防できるよう、地区担当保健師・管理栄養士との相談を活用してください。

広報紙でも掲載しています

本ページの内容は、広報しべつ令和8年7月号にも掲載しています。
市内各所で配付している紙面のほか、本ホームページでも閲覧できます。
より詳細な内容となっていますので、興味のある方は、下記ページからご覧ください。
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更新日:2026年10月09日