院長挨拶
当院は北海道の上川北部地域医療圏にあり、士別市、剣淵町、和寒町を診療区域とした自治体病院です。当院から南に約50kmの地点に旭川市があり、大学病院のほかにも中核病院があります。北に25km行けば道北の救急医療を一手に担う名寄市立総合病院があります。そのような病院との機能分化・連携強化を進めています。
病床は一般急性期から回復期・慢性期までの幅広い機能を有しています。当院は、周辺市町で発生した疾患への対応のほか、近隣病院で急性期治療を終えた患者さんが無事に退院できるように、リハビリ、機能回復を行う病院としての役割も担っています。また、地域の高齢化は著しく、人生の締めくくりを迎える方も多数おられます。御本人様、御家族の皆様に満足いただけるような「エンド・オブ・ライフ・ケア」の理念に沿った医療の提供も進めています。
我々医療者は、1990年代に提唱された「科学的根拠に基づく医療」を行うべきであるとされていますが、「エンド・オブ・ライフ・ケア」においては、「個人の人生や文化に基づく医療」を加味せねばなりません。個人に寄り添う医療を提供するには何をすべきかを考える必要があり、職員一人一人の意識と行動が非常に重要となります。プロ意識を持った職員の育成に努め、これまでの常識にとらわれずに柔軟な発想を積極的に取り入れ、皆様に提供できる医療の質の向上を図ります。
当院は、周辺住民の皆様、病院応援隊の皆様、周辺の医療関係者、介護施設など、とても多くの方々に支えられて成り立っています。地方自治体病院はどこも非常に厳しい経営状態にありますが、病院の活性化は地域全体の活性化にもつながると信じています。
病院、地域、道北、北海道、そして日本の未来を明るくするために、全職員が将来への展望、構想を描き、互いに協力し、地域医療に貢献できる病院づくりを進めてまいります。
令和7(2025)年4月1日
士別市病院事業管理者兼士別市立病院長 岩野 博俊
この記事に関するお問い合わせ先
市立病院経営管理部 総務課 総務係
電話番号 0165-23-2166(代表)
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更新日:2024年04月01日