生化学・免疫検査
血液は採血後、凝固するのを待ってから、遠心機によって有形成分(赤血球・白血球・血小板など)と、それらを含まない上層の液体成分(血清)に分離します。生化学・免疫検査では主に血清を用いて検査が行われています。



当院では、生化学検査として約80項目を院内で行っていますが、1日に行われる検査の約半数は、診療前に採血し検査結果によって診察する「診療前検査」で、診察時に即時の検査が必要と判断され優先的に検査を実施する「緊急検査」等、迅速な検査結果の報告を求められる検査の割合は増加傾向にあります。また緊急検査は、夜間休日を問わず対応するため、時間外緊急検査用の自動分析装置を1台配置しています。
生化学検査では、肝臓・腎臓・心臓・膵臓など臓器の機能や、脂質代謝・糖代謝など全身状態の把握や異常を検査値から読み取ることができます。また、免疫検査でも甲状腺ホルモン検査や腫瘍マーカー(ガン等によって増加する蛋白)等の測定を行う分析装置により「緊急検査」や「診療前検査」を実施し、迅速な対応と待ち時間の短縮に努めています。
糖関連検査
糖関連検査では、血糖、ヘモグロビンA1C、インスリン、Cペプチドなどの測定を行い、緊急検査や診療前検査に対応しています。糖関連検査は糖尿病の病態評価、糖尿病型の鑑別等の検査として役立っています。

アレルギー検査
アレルギー検査では特異的IgE測定装置を用いて抗体の測定を行っており、緊急検査にも対応しています。
特異的IgE抗体の測定は、アレルギー疾患の原因アレルゲンを検索する上でとても有力な検査です。人によってアレルギーの原因は異なります。アレルギー性疾患の患者数の増加や認識も高くなっており、アレルギー性疾患の治療や予防を行うためにアレルゲンを特定することは大切です。

この記事に関するお問い合わせ先
市立病院経営管理部 医事課 医事係
電話番号 0165-23-2166(代表)
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更新日:2023年02月15日