令和8(2026)年度 市長の直言直筆

更新日:2026年10月29日

市長の直言直筆

市長が、日々の市政やまちづくりについて感じていること、考えていることを、自らの言葉で綴るコーナー「直言直筆(ちょくげんちょくひつ)」です。
広報しべつの紙面に掲載した内容を、ホームページでもご紹介します。

ぜひご覧ください。

第4弾 鉄路を守るために、歴史から考える(広報しべつ11月号掲載)

宗谷本線の未来はどっちだ

黄色線区8区間

みなさんこんにちは!渡辺です。4回目の今回は、JR北海道の路線のうち、単独では維持困難といわれる赤字区間、いわゆる「黄色線区」問題のお話です。
宗谷本線は名寄~稚内間が黄色線区であり、本市は含まれていませんが、隣町かつ同じ宗谷本線として影響を受けることから、重要課題と認識しています。
さて、本年第2回定例市議会において、武井祐司議員から「JR北海道の提起する上下分離方式に対する市長の考えは」と一般質問があり、私は「明確に反対する」と答弁しました。

上下分離方式は、鉄道運行業務をJRが担い、駅舎や線路、車両の維持管理は自治体が行う運営方式です。実はこの部分に、私が「明確に反対」する理由があります。

泡沫(ほうまつ)と消えた赤字補填金

幻の永久機関

JRの前身は、1949年に発足した国鉄です。国鉄民営化の際、貨物を除く全国の路線は6分割(北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州)されましたが、採算性の違いから「JR北海道・JR四国・JR九州」の3つは、実は最初から『赤字経営』が想定されていました。
そして、この赤字を補填するはずだったのが、国の「経営安定基金」という資金です。当時はバブルの真っただ中、年7.3%という超高金利の時代です。国は、JR北海道に対して約6,800億円の資金を用意し、毎年生み出される約500億円の運用益を、今後発生するであろう赤字に補填する算段だったのです。この運用が、民営化の核となる考え方でした。
しかし、4年後の1991年、バブルは崩壊しました。
国は低金利に舵を切り、1999年には「ゼロ金利」に至ります。経営安定基金は見込んでいた運用益を失い、その結果JRに赤字が積みあがることとなったのです。

鉄道の意義と責任の所在

鉄道の敷設は、国の発展を目的に国策としてすすめられてきた背景があります。
移動手段や物流、観光資源としてだけでなく、災害などの有事の際に国民の生命や財産を守るため、人や物が安全に移動できる多くの交通網を持っている必要があり、鉄道もこの一つです。そう考えると、採算性だけで決めてはならないことが分かります。
さらに財源でいえば、自治体は公共施設や災害復旧など、地方債の発行により資金を借り入れることは可能です。しかし、あくまで借金なので当然ですが返済しなければならないお金です。
しかし国の「国債」は、借換債の発行により借金のローテーションが行われています。これは「通貨発行権」を持つ国と自治体の大きな違いなのです。

因果を知って見えるもの

JRの上下分離方式は、先日取り下げられました。今後は、国も関与するなかで「抜本的な改善策」を立てることになります。
ただし、結果だけを見て改善策を考えても、それは『対症療法』にしかなりません。抜本的に改善するには「どうしてこうなった」という歴史を振り返り、その根本から治す『原因療法』が必要です。
今回の黄色線区問題も「なぜ赤字経営になっているのか」という部分から考えていかなければなりません。
お話ししたとおり

  1. 民営化の際の前提崩壊
  2. 国策としての鉄路のあり方
  3. 国との財源の大きな違い

などが「明確に反対」と答弁した理由です。
国の判断で赤字の補填資金を失ったことが大きな要因であり、これは動かしようもない事実です。にもかかわらず、その責任と後始末を自治体に転嫁するような方針は、あってはなりません。
北海道の振興・発展、住民生活の安全安心のためにも、間違いなく鉄路は必要です。未来の鉄路と地域を守るために、これからもしっかり行動していきます。

第3弾 「クマ目線」で考える人とクマの暮らし(広報しべつ9月号掲載)

クマのはなし

皆さんこんにちは!渡辺です。3回目の今回は「クマ」についてお話しします。

近年は、全国的にクマの出没が後を絶ちません。市民の皆さんも不安を抱えながら生活されていることと思います。5月には三望台シャンツェ付近で緊急銃猟を実施する事案もありました。

なぜ人里への出没が増えたのか。これには複合的な要素があるようです。

先日参加した「北海道市町村長交流セミナー」でも、テーマのひとつが「クマ問題にどう向き合うか」という内容で、講師は酪農学園大学で環境共生学類を専門とする佐藤喜和教授でした。

講話では、正確な裏付け資料とともにお話しいただき、腑に落ちる内容ばかりでしたのでご紹介します。

クマが人里に出没する理由

今年5月、朝日町の三望台シャンツェ付近で目撃されたヒグマ

今年5月、朝日町の三望台シャンツェ付近で目撃されたヒグマ

  1. 出生地から雄の子を分散させる
  2. 子連れの雌が成雄を避ける
  3. 端境期(8~9月)のエサ不足
  4. 堅果類(ドングリ)の凶作年の頻繁化
  5. 人が出すゴミへの執着
  6. 農地にいる人の減少
  7. 都市部の緑地化整備

などが要因として考えられるようです。

なぜ出没が増えたのか?

ヒグマの現状_人身事故多発

上のグラフをご覧ください。出没・被害件数はドングリの凶作と相関関係にあるそうで、以前は数年ごとの周期で凶作だったものが、近年は2年周期になってきているため、隔年で被害件数が増減しているそうです。

また、被害数が2021年から急増していることも読み取れます。セミナーで私は、教授に「急増の理由は、コロナ禍で人の動きが無くなったからか」と質問したところ、大きな要因と考えられるとの回答でした。

ヒグマは基本的に人を避けようとするので、人がいない田畑や公園だけではなく、市街地でも人がいないと「自分のテリトリー」と考えるようです。

さらには田畑の大規模化・機械化がすすみ、農地に人が以前より見えなくなったことや、市街地の緑地帯が増えていることも「クマ目線」ではテリトリーと思ってしまう環境だと指摘がありました。

「クマ側」になって考える

佐藤教授曰く、クマ対策は人間目線ではなく「クマ目線」で考察することが重要とのことでした。

例えば、公園敷地などにクマの目撃情報があった際には、市民の皆さんの安全確保のために一時利用を制限させていただいています。ただ、極端に長い利用制限は「クマ目線」では自分のテリトリーと思わせてしまうために、適切な期間設定が必要とのことでした。

河川敷の樹木は、ヒグマの隠れ場所にならないよう現在も河川事務所と協力して伐木をすすめているところです。

こういった環境整備をはじめ、ゾーニングによる「住み分け」など、しっかりと「クマ目線」を持ちながらまちづくりをすすめてまいります。

市民の皆さんも、まずはゴミの管理など、できる対策からご協力をお願いします。

第2弾 子どもの成長を支える「経験・体験」(広報しべつ7月号掲載)

子どものイベント

皆さんこんにちは!渡辺です。今回は子育てや子どもについて感じていることを書いてみます。

本年も、さまざまな団体のご尽力で子どもに関連する事業が行われています。5月17日に開催された「わんぱくフェスティバル」は、士別市子ども会育成連絡協議会が子どもたちをバックアップして実施する、子どもが主体のイベントです。

また、5月23日は「しべつ絵本ツアー」が実行委員会主催で開催されました。子どもたちに、ご家族の方と一緒に絵本に触れあってもらうイベントですが、読み聞かせをするステーションをまちなかの各所に設置することで、ご家族と一緒にまちを散歩したり、普段感じない「気づき」ができるすばらしい取り組みです。私も「読み聞かせる側」で参加させていただきました!

五感を活かした経験を

現代は、インターネットや人工知能の進化により、多様な情報を機械一つで取得できてしまいます。しかし、そういった時代だからこそ、発育段階の子どもには五感を使った「経験」や「体験」による学びがとても重要だと私は考えています。

私も子育ての際には、子どもが失敗しないよう過度な助言や手助けをしてしまったことがあります。しかし、子どもには失敗も含めた主体的・自発的な経験が重要です。子どもを愛し、大切にするがゆえに過保護になっていたと、今になって思うことがあります。

子育て中の皆さんはご労苦も多いかとは思いますが、ぜひ寛容な気持ちで子どもにさまざまな経験・体験をさせていただければ、と思っています。

新しいことすべてが学び

育ち盛りの子どもたちにとって、新しいことすべてが学びです。登下校時に何気なく見るもの、友達との触れあいで感じること、家族との会話で得られるもの。このような学びの機会を失わない子育てをとおして、子どもたちが健やかに成長することを願っています。

第1弾 市長の思いを、皆さんへ(広報しべつ5月号掲載)

生の声を発信!

皆さんこんにちは!市長の渡辺です。新年度が始まりました(原稿を書いている今、4 月13 日です)。
広報・広聴に新たな取り組みをしたいと考え、まずは広報紙のなかにコーナーを設けることにしました。それがこの「直言直筆(ちょくげんちょくひつ)」です。
私の考えをお伝えしたり、活動の報告などを、市民の皆さんに直接私から伝えるコーナーです。
SNSでも頻繁に発信していますが、活用されていない方も多いため、広報しべつからも堅苦しくならないように発信していきます!

使ってみよう「市長への手紙」

これまで「市長への手紙」を通じて、多くの皆さんからの声を聞かせていただきました。これまでは、

  1. 市内各所に配架してある用紙に記載しBOX に投函
  2. スマホなどからメールフォームに記入し送信

という方法でしたが、特にメールフォームへのアクセス方法を使いやすくするために、改善していきます。

私がうかがいます!

このほか「市長とのふれあいトーク」を実施していますが、実績からみると『カイゼン』が必要と感じます。今後は来ていただくだけではなく、私自身が皆さんのもとに出向いて直接お話をうかがえる機会をつくります。
各種団体の皆さんと意見交換ができる場はありますが、一市民の皆さんとも同様の場を作っていければと考えています。
重要案件や要望などだけではなく、気さくに皆さんと意見交換できるような場所づくりを考えています。
このコーナーは不定期になりますが、広報活動の一つとして取り組んできます。よろしくお願いします!

市長へのメール

メールでもご意見等を受け付けています。
 フォームで各項目を入力し、内容を確認のうえ送信してください。
 「市長へのメール」フォームは下記リンクをクリックしてください。

広報紙でも掲載しています

4月8日 士別南小学校・入学式

本ページの内容は、広報しべつにも掲載しています。

市内各所で配付している紙面のほか、本ホームページでも閲覧できます。

興味のある方は、下記ページからもご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 総合政策課 秘書広報係
電話番号 0165-26-7814

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