士別市の農業
わがまちの個性「未来型農業実践のまち」
水稲を中心に、畑作・野菜・酪農・畜産など多種多様な本市の農業経営は、まさに「北海道農業の縮図」といえます。この魅力ある農業を次代へ継承するため、道内一の大型ほ場の整備をはじめ、先進的なICT農業や酪農におけるTMRセンターの導入など、「農業未来都市」の創造に向けた取り組みを展開しています。
士別市の農業の概要
士別市の基幹産業である農業は、稲作を中心に、畑作や野菜、酪農などが幅広く営まれています。
主な農産物は米、麦、馬鈴薯、豆類、甜菜で、そのほかにも、タマネギ、カボチャ、ブロッコリーなど、夏の温暖な気候と昼夜の寒暖差を生かした、安全で安心な食味の良い農産物が数多く生産され、市内はもとより、道内外各地の食卓へと運ばれています。
農業経営体
1 農家戸数
農家戸数は、過疎化や高齢化などにより減少し、令和2年度では平成22年度と比較して約30%減の553戸となりました。
2 農家人口
農家人口も同様に令和2年度では平成22年度と比較して約46%減の1,659人となりました。
3 農業経営者の年齢別構成
60歳以上の農業経営者が平成27年度で52.9%、令和2年度59.4%と高齢化率が高い状況です。
4 新規就農者
新規就農者の確保に向け、地域おこし協力隊(農業支援員)の募集を基本に、就農相談会等への参加により本市農業のPRを実施し、新規就農者の確保・育成に努めています。
近年の新規就農者数は年間平均8人で、Uターン者(学卒者含む)が多い状況です。
区分 |
Uターン (学卒含む) |
新規参入 | 雇用就農 | 全体 |
---|---|---|---|---|
令和2年 | 2 | 0 | 4 | 6 |
令和元年 | 10 | 0 | 6 | 16 |
平成30年 | 3 | 1 | 4 | 8 |
平成29年 | 3 | 0 | 0 | 3 |
平成28年 | 4 | 0 | 0 | 4 |
平成27年 | 9 | 3 | 0 | 12 |
農地
1 耕地面積
耕地面積は、概ね14,000ヘクタールで推移しています。地目区別では全体の約6割が田となっています。
1経営体当たりの経営耕地面積は、平成22年度20.8ヘクタールから令和2年度27ヘクタールとなり、 約1.3倍に増加している状況です。
令和2年度
田8,120ヘクタール 畑5,611ヘクタール 計13,731ヘクタール
1経営体あたりの経営耕地面積27.0ヘクタール
平成27年度
田8,929ヘクタール 畑5,364ヘクタール 樹園地1ヘクタール 計14,294ヘクタール
1経営体あたりの経営耕地面積23.7ヘクタール
平成22年度
田9,179ヘクタール 畑5,503ヘクタール 計14,682ヘクタール
1経営体あたりの経営耕地面積20.8ヘクタール
2 農地の流動化
農地の権利移動は、農地法第3条による許可や農業経営基盤強化促進法による所有権移転・ 利用権設定があります。
令和2年においては、219件、1,415.8ヘクタールの流動化がありました。
作物の作付状況及び畜産の状況
1 水稲
水稲の作付面積は、米の消費減少等により年々減少している傾向にあります。うるち米については「きらら397」の作付けが減少し、「ななつぼし」や「ゆめぴりか」が横ばいで 推移しています。作業の省力化や生産コストの低減が図られる直播栽培は「えみまる」の作付けが増加しています。
2 畑作物
畑作物は、作業の省力化が図られる大豆や小麦の作付けを中心に、てん菜、そば、馬鈴薯等が作付けされています。
近年、てん菜の直播技術が普及し、春作業の省力化が図られています。
馬鈴薯については、労働力不足等により作付けが減少傾向にあります。
飼料作物については、全耕地面積の31%を占めています。
3 野菜
野菜については、内陸性気候の特徴である寒暖差を生かし多品目が栽培されています。
近年は高齢化や労働力不足等により作付面積が減少傾向にあります。
4 畜産
畜産の飼養頭羽数は、乳牛及び豚についてはほぼ横ばいで推移していますが、肉用牛、鶏、 馬は減少傾向にあります。
めん羊は増加傾向で1,000頭以上で推移しています。
この記事に関するお問い合わせ先
経済部 農業振興課 農政係
電話番号 0165-26-7030
更新日:2023年02月15日