羊のまち サフォークランド士別

更新日:2023年02月15日

サフォークとは

「サフォーク」とは、良質の肉用種として名声を誇る羊の品種名で、肉質のよい「サウスダウン種」と、どんな風土にも適応できる丈夫な「ノーフォーク種」をかけあわせた羊です。

世界的にもその肉質は高く評価され、フランス料理においては最高級の素材として活用されるほか、国内でも羊肉の美味しさや認知度が高まっています。

顔の黒い羊の画像

サフォーク羊とまちづくり

本市の「ひつじ(サフォーク)」を顔としたまちづくり運動は、市民と行政の連携のもとに長年にわたって進めている取り組みです。

市では、昭和42年にオーストラリアからサフォーク羊を100頭輸入し、市営めん羊牧場での飼育をスタートさせました。その後、昭和44年にも100頭を輸入し、繁殖体制を整えました。

昭和57年、市民団体が主体となり、サフォーク羊を核に地域の活性化をめざそうという取り組みが推進され、市民参加による「サフォーク研究会」を設立、昭和60年には羊毛製品づくりと販売を手がける市民会社が設立されました。

一方、市も、「羊と雲の丘」や「世界のめん羊館」などの施設の整備を進めるとともに、羊に関わる各種の取り組み進めてきており、平成21年8月には、ニット製品作りなど体験型観光の一つとして、世界のめん羊館内に「めん羊工芸館くるるん」を設置しました。

 

また、サフォークは、士別のイメージキャラクターとしても確たる位置づけにあります。まちを歩けば、商店や個人住宅のシャッターにサフォークのイラストが描かれていたり、企業の看板や工事標識にも登場したり、街路灯や下水道のマンホールにも描かれるなど、まさにまちの顔として親しまれています。

士別サフォークラム

適度にスジのはいった羊肉のまわりに野菜や果物が置いてある画像

ブランド羊肉「士別サフォークのラム」は、肉に適度なサシが入り、歯ごたえはあるがしっかりと噛みきれるほどの柔らかさ、そして、羊独特の匂いが少なく食べやすいと、多くのみなさんから賞賛を得ており、羊の多い北海道のなかでも高級品として扱われています。

一般的に食肉用の羊は、世界的にも牧草だけをエサに飼育(グラスフェッド)されていますが、それに対して士別ではトウモロコシなど穀物による飼育(グレンフェッド)のほか、士別産小麦・大豆や市内製糖所でつくられたビートパルプも給餌することにより、穀物の良質なタンパク質などによって、やわらかく旨みの多い肉質に育ちます。

SHIBETSU Suffolk Leather(士別サフォークレザー)

平成30年から、札幌の事業者が士別産サフォークの原皮を活用してレザークラフト製品(SHIBETSU Suffolk Leather)を制作しています。

これまで、ほとんど活用のなかった原皮が利用されることで、生産者の収益の確保につながるとともに、士別のPRに大きく貢献しています。

サフォークレザーでできた商品が並んでいる画像

サフォークランド士別プロジェクト

「サフォークランド士別」運動開始以来、引き継がれてきたまちづくりを基本としながら、羊飼養のあり方や羊をとおしたまちづくりを再構築するため、平成17(2005)年から、官民一体となったプロジェクト団体を設置して、観光プロモーション活動や生産力の強化、ブランド化の確立など、生産・観光振興の両面から様々な取り組みを進めています。