予防接種(日本脳炎)
北海道では、これまで日本脳炎の患者はなく、感染を媒介する蚊(コガタアカイエカ)も生息していないため、北海道知事により日本脳炎の予防接種を行う必要がないと認められる区域に指定されていましたので、定期接種としては行っていませんでした。
しかしながら、道民が日本脳炎の発生している道外や海外に行き来する機会は増えており、日本脳炎に感染する可能性が高まっているため、北海道感染症危機管理対策協議会感染症流行調査専門委員会の報告書を受け、平成28年4月から、区域指定を行わないこととなり、定期予防接種として行うことになりました。
事前に予防接種の効用や副反応などについて理解してから接種されますようお願いします。
【注意】定期接種は、市民が対象となります。転出した場合は、士別市の予診票は使用できませんので、転入先の自治体にお問合せください。
日本脳炎とは
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスが脳や脊髄に感染して発症し、高熱、おう吐、けいれん、意識障害などの症状がでます。ウイルスに感染しても脳炎にならない人がほとんどですが、日本でも過去25年間で50人以上が発症し、致命率は約17%に上ります。
日本脳炎ウイルスは、ふだんは豚などの動物の体内で増え、その動物の血を吸った蚊(コダカアカイエカ)が人を刺すことによって、人にも感染します。
日本脳炎ワクチンは
日本脳炎ワクチンを接種することで、体の中に日本脳炎への抵抗力(免疫)ができ、日本脳炎にかからないか、たとえかかっても軽く済みます。
安全なワクチンであっても、ごくまれに副反応で重い病気になる可能性があります。平成28年11月1日~平成29年2月28日に接種した延115万3000回のうち、ショックや脳炎などの重とくな副反応が8件報告されています。
予防接種後におこるかもしれない体の変化(副作用)
- せきや鼻水がでたりすることがあります。
- 接種したところが赤くなることがあります。
- きわめてまれに、副反応で次のような重い病気にかかることがあります。
- アナフィラキシー:急激なアレルギーによってじんましんができたり、呼吸が苦しくなったりします。
- 急性散在性脳脊髄炎:脳や脊髄に炎症がおこる病気です。熱が出る、頭が重い、けいれんがおきます。意識がはっきりしないなどの症状が見られます。
- 血小板減少性紫斑病:かさぶたをつくる働きの血小板が少なくなって、出血しやすくなってしまいます。皮膚の下で出血して青あざができたりします。
日本脳炎ワクチンは何歳で受けるのか(基本的な考え方)
(1)平成21年10月2日以降に生まれた方
- 定期接種対象者
- 1期 生後6月~生後90月に実施
1回目 → 6日以上の間隔で2回目 → 6月以上の間隔で追加(3回目) - 2期 9歳以上13歳未満の間に実施 4回目(4回で終了)
- 1期 生後6月~生後90月に実施
- 標準的な接種期間
- 1期 3歳以上4歳に達するまでに1回目、2回目を実施
4歳以上5歳に達するまでに3回目
1回目 → 6~28日の間隔 で2回目 → おおむね1年の間隔で追加(3回目) - 2期 9歳以上10歳に達するまでに実施 4回目
- 1期 3歳以上4歳に達するまでに1回目、2回目を実施
(2)平成19年4月1日以前に生まれた方…特例制度で接種できます。
20歳に達するまでの間に、1期と2期の接種ができます。
接種料金
無料。ただし定期接種の年齢を超えると有料になります。
案内方法
・3歳になった方には、3歳1か月までに案内文と1期分の予診票3枚を送付いたします。
・9歳(小学3年生)には、4月に案内文と2期分の予診票1枚を送付いたします。
接種できる医療機関
医療機関名 | 接種日 | 備考 |
---|---|---|
あさひクリニック 電話0165-28-3333 |
毎週月曜日~金曜日 | 事前予約が必要 |
船津医院 電話0165-23-2674 |
毎週木曜日 | 事前予約が必要 |
上士別医院 電話0165-24-2250 |
毎週月曜日~金曜日 | 事前予約が必要 |
多寄医院 電話0165-26-2106 |
毎週火曜日・木曜日・土曜日 | 事前予約が必要 |
士別市立病院 電話0165-23-2166 |
毎週月曜日~金曜日 |
1.高校生以上は内科外来午後2時 2.接種の1週間前までに保健福祉センターに 予約が必要 |
士別市立病院 電話0165-23-2166 |
毎週水曜日 |
1.中学生以下は小児科外来で午後2時から午後4時の間で接種となる。 2.接種の2日前までに小児科に予約が必要 3.予約受付時間午後4時~午後5時 |
しべつ内科 電話0165-23-2525 |
毎週月曜日~金曜日 | 1週間前までに予約が必要 |
道北クリニック 電話0165-23-1111
|
毎週月曜日~金曜日 | 事前予約が必要 |
やむを得ない事情により市内で接種できない方は
就学などで他の市町村で生活し、帰省が困難な場合などの理由により、士別市外の医療機関で接種する場合は、本人または家族の事前申請により、市外の医療機関に接種を依頼し、全額支払った後で請求していただく方法があります。
【申請方法】
次のいずれかの方法で申請してください。
1.申請書を士別市保健福祉センターに郵送もしくは窓口に提出する。
申請書の様式は以下からダウンロードできます。保健福祉センター窓口にもあります。
2.オンライン申請を行う。
オンライン申請は下記のURLまたは二次元コードから手続きをすすめてください。
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部 保健福祉センター 保健予防係
電話番号 0165-22-2400
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更新日:2024年10月08日