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医療機器管理センター

更新日:2023年02月15日

医療機器管理センターの役割

医療機器管理センターは、高度・多様化した医療機器を安全に使用するために一括した保守管理を行っていくことと、合理的に運用していくことを目的として平成10年に誕生しました。
管理の対象とする医療機器を『不特定多数の者が機器類を使用する部門、病棟・外来・手術室・透析室・救急外来およびその他の部門における機器』とし、4名の『臨床工学技士』が業務に従事しています。
また医療機器管理センターでは保守管理業務のみならず、臨床現場への技術提供も行っています。

臨床工学技士とは

臨床工学技士という職種名だけを聞いてどの様な仕事をしているか解るという方は少ないと思います。なぜならこの職種が国家資格として法整備がなされたのが昭和62年と比較的新しいからです。また、病院によって業務も異なっているため『臨床工学技士=○○の仕事』というイメージが浮かびにくいところも一因です。
臨床工学技士法ではどの様なことが業務として謳われているのかというと、『医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする者をいう』となっています。「生命維持管理装置」というのは、人の呼吸、循環又は代謝の機能の一部を代替し、又は補助することが目的とされている装置を言い、具体的な例としては人工呼吸器や人工透析の装置などが挙げられます。

業務内容

血液浄化業務

慢性維持透析患者様への血液透析(HD)を主な業務とし、シャント穿刺、治療中の装置のチェック、透析液の水質管理を行っています。HDは月曜日・水曜日・金曜日、火曜日・木曜日・土曜日共に2クールで施行されており2名の臨床工学技士を配置しています。その他に病棟透析なども行っています。
また腹水の溜まった患者様に行われる腹水濾過濃縮再静注法では、KM-CARTを取り入れ治療効率を高めています。

透析の機械の横に立ち、手に持っている資料に記入している白衣を着た臨床工学技士の写真
管が繋がっている黄色い液体の入った袋2つとその横にある透析の機械の写真

手術室業務

腹腔鏡や胸腔鏡を使用しての内視鏡的外科手術、ラジオ波焼灼療法(RFA)時の機械のセットアップ、操作及び器械出しなどを担当しています。

手術着を身に着けた男性が、機械の前に座り、機械と手元の資料を見ながら作業をしている様子の写真
台の上に沢山の手術で使う道具が並べられ、2名の医師が座って手術を行い、1人の男性がその手術の様子を見ている手術中の様子の写真

医療機器管理業務

1名の臨床工学技士を配置し生命維持管理装置として代表的な人工呼吸器・透析の患者監視装置をはじめとして様々な機器の修理、保守点検を行っています。
また、ご自宅で人工呼吸器を装着しながら生活をされている方のために、2週に1度医師・看護師・臨床工学技士で訪問し回路交換や機器のチェックを行っています。

その他、医療機器購入の際には機種選定、納品の際には現場への説明会も行っています。

医療機器管理センターが管理している代表的な医療機器
機器 台数
輸液ポンプ 41
シリンジポンプ 38
パルスオキシメーター 59
ベッドサイドモニター 26
除細動器 5

学会認定資格

透析技術認定士や第2種ME技術認定士など様々な資格取得を通じて自己の知識を高め、より質の高い技術を提供できる様努めています。

この記事に関するお問い合わせ先

市立病院経営管理部 総務課 総務係
電話番号 0165-23-2166(代表)

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