市民の皆様へ
士別市の財政は、地方自治体が使途を自由に決められる自主財源の約9割を市税、地方交付税が占めており、現下の人口減少や少子高齢化、地方経済情勢から鑑みると、今後において大きな増収を見込むことはできず、極めて脆弱な状況が続いています。
その一方で、市のあらゆるサービスの維持管理経費や公共施設整備等における借入金の返済である公債費などの経常的経費は今後も増高が見込まれています。 これまでも「行財政運営戦略」などの取り組みを実施し、経費の節減に努めながら、財政調整基金等を活用することで、市民サービスの水準を維持してまいりました。 しかし、このままの状況が続いた場合、財政調整基金は、令和4年度にも枯渇する可能性があります。
そのため、これまでの取り組みを一層強化する必要があると判断し、市議会のご意見をいただきながら5か年間の財政健全化実行計画の策定に踏み切ったところです。 この実行計画に掲げた、事務事業や補助金、委託料の見直しなど歳出の抑制や公共施設の最適化など10項目の具体的方策を着実に取り組むことで「体質の改善」を図り、持続可能な財政基盤を確立してまいります。
「財政の危機」に直面している中において、市民の皆様にご協力をいただきながらこの計画を進めなければなりません。「困難な時こそ、進化のチャンス」こうした思いで、引き続き、士別市の将来ビジョンを描いた「まちづくり総合計画」の基本方針に基づき、農業や雇用、地域医療、子育て、教育、健康長寿などの取り組みを充実させ、本市が明るい将来に向かって発展し続けていけるよう、財政の健全化を成し遂げてまいります。
令和2年12月 | |||
士別市長 牧 野 勇 司 |
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