◆士別市の乳用牛
士別市では、現在約4,600頭の乳用牛が飼養されています。
乳用牛は、生乳(牛乳やバター等の原料)を搾るための牛で、年間生乳生産量は、約24,000tとなります。
エサは、約4,200haの農地で作付されている牧草やデントコーン(とうきびの仲間)が主であり、乾草やサイレージとして与えられています。
ふん尿は、農地への堆肥や肥料として、有効に活用されています。
飼養戸数は年々減少傾向ではありますが、TMRセンターや飼料コントラクター、哺育育成センター等による酪農経営の分業化及び経営規模の拡大等により、1戸当たりの飼養頭数は増加しています。
【酪農経営に関する地域の支援組織】
◇北ひびき酪農ヘルパー利用組合 ~酪農家の安定的な休暇の確保や傷病時等の労働力の補完により、ゆとりある酪農経営に取り組んでいます。
◇北ひびき乳牛検定組合 ~乳用牛の資質改良や乳質改善等により経営の改善を図り、安全・安心な生乳生産、安定的な酪農経営に取り組んでいます。
◇有限会社ディリーサポート士別 ~「TMRセンター」として粗飼料収穫やTMR飼料を製造・供給するとともに、哺育育成牛を預託する「カーフセンター」により、良質な飼料生産や優良な乳用牛の育成と、労働負担の軽減を図っています。
◇大和牧場 ~本市の公共牧場であり、畜産農家から乳用牛や肉用牛を預託しています。5月~10月までの間、広大な牧草地に放牧することにより、畜産農家の労働力の軽減や牛の運動不足の解消に寄与しています。
(有)ディリーサポート士別↓
デントコーンの作付風景↓
◆士別市の肉用牛
◆士別市の豚
◆士別市の馬
士別市では、現在約10頭の馬が飼養されており、その全てが農用馬(ペルシュロン等)とポニーです。
農用馬は、牽引力に優れたばんえい馬として育てられているほか、食肉用の肥育馬としても飼養されています。
また、ポニーは、体が小さく愛くるしいことから、愛玩動物として飼養されています。
◆士別市の鶏
市内で使用されている鶏のほとんどは、卵を出荷するための採卵鶏で、約450羽が飼養されています。
◆士別市のめん羊
士別市では、「サフォーク」をまちのシンボルに、羊のまち「サフォークランド士別」としてまちづくりを進めており、現在約1,200頭のサフォーク種めん羊が飼養されています。
昭和42年に初めてオーストラリアからサフォークを輸入してから、生産体制の整備と、「羊と雲の丘」を拠点とした観光資源としての活用により、めん羊振興を図ってきました。
サフォークは大型の肉用種であり、早熟早肥で産肉に富み、良質なラム肉生産に優れています。士別市では、士別産の小麦・大豆・ビートパルプ等のエコフィードを与え、共通の生産方法により市内で生産したラム肉を「士別サフォークラム」として全国各地に広く普及しています。歯ごたえがしっかりとし、適度にサシが入ったラム肉で、柔らかく、美味しく食べやすいと皆さんから賞賛をいただいています。
また、サフォークの羊毛はセーターやマフラーなど、皮は羊皮紙などの士別市の特産品や、レザー製品に加工されるなどして余すことなく活用され、6次産業化にも取り組んでいます。
さらに、羊と雲の丘での「めん羊の放牧」や「世界のめん羊館」など、めん羊に直接触れることができる観光施設もあります。
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