本文

心肺蘇生法

心肺蘇生法について説明します。


■ 心肺蘇生法
 
心肺蘇生法(しんぱいそせいほう)とは呼吸が止まり、心臓も動いていないと見られる人の救命へのチャンスを維持するために行う呼吸及び循環の補助方法です。
 救命処置のうち、特殊な器具や医薬品などを用いずに行う心肺蘇生法を一次救命処置 といいます。
 人間の脳は呼吸が止まってから4~6分で低酸素による不可逆的な状態になってしまいます。
 2分以内に心肺蘇生が開始された場合の救命率は90%程度ですが、4分では50%、5分では25%程度と、時間経過に比例して低くなります。
 救急隊到着までの間に現場に居合わせた人による心肺蘇生が行われるかどうかが救命率を大きく左右することとなります。
 また脳自体に酸素を蓄える能力がなく、絶えず酸素を供給し続ける必要があるため一刻も早く脳に新鮮な酸素を送る必要があります。
 脳は頚動脈の圧迫などで血液供給停止状態となると約10秒で意識がなくなり、約1分で自律呼吸ができなくなるため、一時救命処置は非常に重要な措置となります。

 

 

■ 心肺蘇生のフロー図(士別地方消防事務組合のサイトにジャンプします)

 


■ 心肺蘇生の流れ

1 状況の確認  

 まず、倒れている人を発見したらまず状況を確認します。
(交通事故や労災などの場合は、二次災害を防ぐため、まず周囲の安全を確認します。)


2 意識の確認  

 近くに寄って意識の有無を確認します。

(肩を叩きながら相手の耳元で「大丈夫ですか?」などと大きな声で呼びかけます。その際に、絶対に揺すぶってはいけません。)
  同時に外傷の有無を素早く観察し、頭部や頸部に外傷が疑われる場合にはむやみに動かさないようにします。

 

3 速やかに応援を呼ぶ  

 意識がない場合には周囲の人に「119番に電話して救急車を呼んでください!」と声をかけ救急車を呼んでもらい、また可能であれば自動体外式除細動器(AED)を手配してもらいます。

 

4 呼吸の確認

 見た範囲で規則的で正常な呼吸をしているかを確認します。呼吸していれば回復体位にします。判別できないとか、不自然な呼吸、または10秒以内に確認できなければ「呼吸ナシ」として扱います。

 不自然な呼吸、例えばしゃくりあげるようなゆっくりとした不規則な呼吸は死戦期呼吸と言い、心停止(心室細動)直後数分の間に約半数の人に起きるそうです。これを「呼吸あり」と安心してしまうと大切な救命のチャンスを逃してしまいます。従って「呼吸ナシ」は広めにとってよく、自信が無ければ119番の相手にどのような呼吸かを伝え判断してもらいます。

 

5 胸骨圧迫(心臓マッサージ)(C:Circulation)  

 胸の真ん中に手の付け根を置き両手を重ねて、肘を真っ直ぐ伸ばし、100回/分以上の速さで強く圧迫を繰り返します。 5秒間に8回以上なら 100回/分以上を満たしています。推奨は「5cm以上沈むように」ですが、その場で測れる訳ではないので、継続出来る範囲で「強く」で良く、訓練をうけていない救助者はAED、または救急隊到着までハンズオンリーCPR、つまり胸骨圧迫だけを続けるようにします。

 極力ほかの人を巻き込むことが必要です。疲れてきたら周りの人に1分間だけでも代わってもらう。「強く早く」を維持するためにも交代は必用です。

 

6 気道確保(A:Airway)  

 訓練を受けていない市民救助者は行わなくてよい。

 意識がなくなると気道を塞ぎやすくなるため、気道確保が必要になります。 (仰向けに寝かせ、まず片方の手で額を押さえ、もう一方の人差し指と中指で顎を上に持ち上げるます。 頸部に損傷が疑われる場合は首を反らす時はゆっくり行います。 このとき口の中に異物があって取れるときは除去する。見えてはいるが取れそうもない時は無理に取ろうとしないようにしましょう。)
  

7  人工呼吸(B:Breathing)  

 訓練を受けていない市民救助者は行わなくてよい。

 鼻を押さえ胸部がふくらむよう息を約1秒吹き込む。この際、感染病防止の観点から専用のポケットマスク等を患者の口に取り付けることが望ましいとされています。人工呼吸を行う間隔は胸骨圧迫30回毎に2回が目安。ただしこのための胸骨圧迫の中断は10秒以内とされています。

 大事なのは絶え間ない胸骨圧迫心マッサージです
 人工呼吸ができない、したくない場合は無理して行わず胸骨圧迫心マッサージだけでもよいとされています。

 

8 AEDによる除細動(D:Defibrillation)  

 自動体外式除細動器(AED)が使が到着したら使用します。体が濡れていれば拭き取ります。(心臓マッサージはAEDの準備が整ってAED機器から指示が出るまで中断しないようにします。)
 AEDの電源を入れ、音声ガイダンスに従い、電極パッドを胸部に貼りつけます。
 パッドに貼付位置が図示してあるのでそのとおりに貼ります。
 AEDが心拍を自動的に解析し、除細動が必要であれば指示が出るので、周囲の安全を確認した後に通電ボタンを押して通電します。
 ショックは連続で行われるので、パッドは貼り付けたままで行います。(蘇生が終わるまで剥しません。)
  除細動の指示がない場合は引き続き心肺蘇生を行います。(除細動の必要がないとしても、蘇生の必要がない訳ではありません。)
 以後の蘇生もAEDの指示に従い行います。  

  

お問い合わせ

総務部 企画課

このページに対する皆さまのご意見をお聞かせください。

質問1    このページの内容は参考になりましたか?

     

質問2    このページの内容はわかりやすかったですか?

     

質問3    このページの情報はみつけやすかったですか?